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河合隼雄『猫だましい』その4◆化け猫◆ 2007.10.17

◆化け猫◆
有名な『鍋島猫騒動』などが紹介されています。
化け猫退治から、以下の発想はスゴイと思います。深い!

 あるいは、化け猫のような恐ろしい相手と戦うためには、一般に考えられている「完全」では駄目で、その完全を上まわるXが必要であることを示しているとも考えられる。十三などという数は不吉なものだ、とキリスト教徒は言うかも知れない。しかし、考えてみると、十三番目の人、ユダがもし居なかったとしたら、キリスト教は今日のような立派なものになっていただろうかなどと言えそうに思う。ユダは「完全」を超えるために、神が準備された金の隠し弾だという考えも可能と思われる。

またまた・・・

 人間のもつ情念のなかで、人間を動かす力としては怨念は相当に強いものであろう。恋愛の情熱も実に強力であるが、持続力という点では怨念に負けるように思う。「執念深い」という表現があるが、これはまさに怨念のための形容詞と言っていいくらいである。

小説・映画・現実においても、全くその通りだと思います。
そして、以下の文には、悪者は滅びるべきだと言う単純さを超えた奥深さに、日本人ってスゴイと思いました。

 政の怨みは正しいのではないか、殿様の罪は裁かれるべきか、人間の親子はなぜいがみ合うのか、考え出すと難しいことばかりで、いったい誰が善か悪かもわからなくなってくる。そのような困難な課題に立ち向かうのではなく、ともかく怪猫は退治するべきであるとして、勇者がそれを倒し、倒した後で、その猫を神として祀ることにより、怨霊をしずめる。これも昔の日本人の考えた知恵なのかも知れない。難しく考えなくとも、ともかくものごとがちゃんと収まるのだ、ひょっとして現代の日本人もこのパターンを繰り返しているのかも知れない。



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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
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