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河合隼雄『こころの処方箋』その2 2007.10.23

◆言いはじめたのなら話し合いを続けよう◆

理由もわからずに嫌われる事が、たまにありまして、気付かないお前が鈍感なんだろ!と言われればそれまでなんですが、しかし私に限らず、言ってくれなきゃわからない事っていっぱ~~いあるんです。そういう例が度々あるんですから。
だからしなくても良い誤解も至るところで生じるんです。
日本人同士で付き合っていて、とっっても苦手なのが「言わないタイプ」なんです。言わなくてもわかってくれるという勘違いが日本人に多いと前々から思っていましたら・・・まさにその事が書いてあるではあーりませんか!

あるアメリカ人の夫と日本人妻との間に生じた離婚事件の例が出てるのですが、夫の友人で妻の嫌いなタイプの人が居て、家に遊びに来た時には我慢してつき合っていたのだけど、辛抱しきれなくなって、あの友人は大嫌いだと夫に告げ、夫も反対せずに聞いていたのだそうです。
ところが暫くして、夫はまたその友人を家に連れてき、妻は激怒。
妻の主張は「この前あれほど、はっきりと嫌いだと言っておいたのに、また連れ帰ってくるというのは、自分の気持ちを無視している。これは、夫が自分を愛していないからだ」
夫の言い分は「妻が自分の友人を嫌いなのはよくわかった。しかし、妻はただあんな人は大嫌いと言うだけで、話を打ち切ってしまい、それではどうするのか話し合おうとしない。妻が彼を嫌いでも、自分は彼を友人としてつき合いたいと思っている。それでは、その葛藤を解決するために、友人を連れてくる回数をもっと少なくしてくれ、とか、友人を連れてきてもいいが、そのとき自分は一緒に話し合ったりしない、とか、何らかの妥協点を見出すことができるはずである。それを、ただ自分の気持ちを言うだけで妥協点を見出すための努力を払おうとしないのは、妻の方こそ愛情がないのではないか」

いやーにゃるほど!まさに日本人の悪い癖ではありませんか。
黙って耐えて、心の中に溜めて溜めて、いきなり無視したり爆発させたりする人!
妻はまず自己主張をした訳ですが、そこでやめてしまわずに、相手の言い分も聞き、更に自分の考えを述べ、話し合いを続けることによって妥協点を探し出すべきだ、というのが、「黙って耐える」を美徳とする日本人に対してのアメリカ人の意見です。
著者は、どちらも一長一短であり、日本流、アメリカ流のどちらがいいなどとは言えたものではないと書いていますが、最後には以下のように結んでいます。

 どちらの考えがいいとか悪いとか言えないのであるが、時の流れとしては、日本人の多くがアメリカ流の方に向かっていることは事実であろう。以前よりは、黙っていずに、ものを言う人が増えたことも事実である。職場においても、家庭においてもそうであろう。
 しかし、それでもわれわれは日本流を引き摺っていて、例にあげた日本人妻のように、何かを言うことは最後通告のように行ない、実はそれが話のはじまりであることに気がつかないことが多いのではなかろうか。黙っているのではなく、もし、ものを言いはじめたのなら、そこから困難な話合いを続行してゆく覚悟が必要と思われる。


*傍点部分を太字にしました



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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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