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河合隼雄『こころの処方箋』その4 2007.10.26

◆マジメも休み休み言え◆

ウォーター・ゲート事件の例をまず引用。

 以前、ウォーター・ゲート事件の国会での証人喚問の際の実況中継を見ていて驚いたことがある。盗聴をしていた人間に対して、電話の受話器がその場に持ちこまれ、それを使って実際にどのようにしていたかをやれ、と命令される。その人はやおら立って受話器のところに行き、実演する前に、真剣な顔をして議員たちに向かい、「まさか、それは盗聴されてないのでしょうね」とやって、一同の爆笑を誘うのである。
 もしこれと同様のことを日本の国会でやればどんなことになるだろう。「冗談も休み休み言え」どころか、全国民から厳しい避難を浴びることになるだろう。「マジメにやれ」の大合唱が聞こえてくるに違いない。それでは、ウォーター・ゲート事件のアメリカにおける究明と、日本における、たとえばリクルート事件の究明を比較してみた場合、どちらが本当に真剣にやったのかという点になると、どうなってくるだろう。


報道などで、何つまらん事にやっきになって怒ってるんだろ、なんて良く思うのですが、マジメなのですね。そして、以下のように書かれています。

 アメリカでは烈しく相手を攻撃する代りに、相手の言い分も十分に聞こうとする態度がある。それに対して、日本的マジメは、マジメの側が正しいと決まりきっていて、悪い方はただあやまるしかない。マジメな人は住んでいる世界を狭く限定して、そのなかでマジメにやっているので、相手の世界にまで心を開いて対話してゆく余裕がないのである。これに対して、欧米人の場合は、自分がどんなに正しいと信じていても、相手の言い分を充分に聞かねばならないという態度がある。ぶつかりは烈しくなるが相手に対して心をひらくだけの余裕があり、余裕のなかからユーモアが生まれてくるのだ。

日本人の余裕のなさというのは、もしかしたら、狭い家に住んでいる事が影響しているのではないか、なんて思いました。随分昔に、アメリカにしばらく住んでいて帰ってきた友人が、似たような事を言ってるのを思い出しまして。
休みを取りたがない日本人の事を書いている結びの言葉が最高です!

 日本人もこんな点を反省して、この頃では大分休みをとるようになった。官公庁の土曜休日も決まったことだし、これは嬉しいことである。ただ心配なのは、「マジメに休みをとれ」などということになって、せっかくの休日を「有意義」に過ごそうなどと考えすぎ、休日は増えたがマジメさは変わらない、などということになりそうに思えることである。ともかく、マジメは休み休みにして頂きたい。



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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
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