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コンラッド『闇の奥』その1 2007.11.12

岩波文庫、中野好夫訳でさっぱり訳のわからなかったコンラッドの『闇の奥』(感想こちら)、藤永茂訳で再読しました。2006年5月刊行なので、おそらくいちばん新しいのではないかと。
いやあ、とっっても読みやすかったです。
立花隆の『解読「地獄の黙示録」』で言及のあった、クルツではなく、カーツが正しいと言うのと、「地獄だ!地獄だ!」の誤訳については、このままで、なんだあ、と思いましたが、訳注で以下のようにありました。

原文では「The horror! horror!」。これは『闇の奥』で最も有名な言葉だ。「恐怖だ! 恐怖だ!」、「恐ろしい! 恐ろしい!」、「恐ろしや! 恐ろしや!」等々と訳せようが、やはり中野好夫氏の名訳「地獄だ! 地獄だ!」に従っておく。日本語の「地獄」は幅広いニュアンスを持っている。クルツが、そしてコンラッドがこの叫びに込めた意味は不分明であり、したがって批評家たちの解釈も実に多種多様、読んでいると何やら空しくなるほどだ。クルツはこれをフランス語で叫んだはずで、恐怖を意味したのではなく、黒人の情人を淫乱女 (古い英語でhore=欲望する者) と呼んだのだとする穿った解釈もある。

あまり筋には関係ないですが、あるある~~!と思った文を。

全くの話、ひとりの男が馬一頭そっくり盗むのは許しておきながら、もう一方の男のほうは、馬の口に付けた端綱に目をやっただけで咎められる、といったところが、この世にはどうもある。えいやっと馬を盗んでしまえ。それでよし。やっちまったからには乗り回したって不都合もなかろう。しかしだ。端綱にチラと目をやるだけでも、やり方が悪けりゃ、慈悲心そのもののような聖者をさえ怒らせてしまうこともあるというわけだ。

次回に続きます。

 

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
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