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坂口安吾『堕落論』その1 2007.12.6

こちらこちらに書いていますが、阿部定の件で、あまりに偏った阿部定援護に、この人にはうさん臭さを感じていたのでありますが、なにかと引き合いに出されるこの本は読んでおかないと引き合いに出されてもわからんし・・・って訳で読んでみたんです。
そして、やはり私は、この人の感覚がわからんです。それどころか嫌悪感も催しました。
「日本文化私観」より引用です。

広東に盲妹という芸者があるということだが、盲妹というのは、顔立の綺麗な女子を小さいうちに盲にして特別の教養、踊りや音楽などを仕込むのだそうである。支那人のやることは、あくどいが、徹底している。どうせ愛玩用として人工的につくりあげるつもりなら、これもよかろう。盲にするとは凝った話だ。ちと、あくどいが、不思議な色気が、考えてみても、感じられる。

この「日本文化私観」の発行は昭和17年ですが、アールデコの影響でしょうか? 装飾を排除したスッキリとした機能性だけを重視したものを「美しい」とする美的感覚も、私にはわかりません。シンプルだから美しいものはありますし、私もそういうのは好きですが、これはどうでしょうか。
坂口安吾は、小菅刑務所、ドライアイスの工場、軍艦を「美しいもの」と、次のように書いています。

 この三つのものが、なぜ、かくも美しいのか。ここには、美しくするために加工した美しさが、一切ない。美というものの立場から附加えた一本の柱も鋼鉄もなく、美しくないという理由によって取去った一本の柱も鋼鉄もない。ただ必要なもののみが、必要な場所に置かれた。そうして、不要なる物すべて除かれ、必要のみが要求する独自の形が出来上がっているのである。

無駄なものこそが美しいと私は思うのですが。
こんな事も書いています。これなどには怒りさえ覚えてしまいます。

法隆寺も平等院も焼けてしまって一向に困らぬ。必要ならば、法隆寺をとりこわして停車場をつくるがいい。我が民族の光輝ある文化や伝統は、そのことによって決して亡びはしないのである。

次回へつづきます。

 

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テーマ : エッセイ/随筆
ジャンル : 本・雑誌

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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