スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

金城一紀『映画篇』その2 2008.1.27

感想はこちらに書きましたが、前回書いた、共感したり、良いなあ、と思った文を引用です。

「映画館の暗闇の中では、俺たちは在日朝鮮人でも在日韓国人でも日本人でもアメリカ人でもなくなって、違う人間になれるんだ。つまりさ、それはこういうことなんだよ。明かりが落ちていく時の、今回はどんなお話を見れるんだろう、今回はどんな登場人物に会えるんだろう、という期待は俺たちの頭や体の中でどんどんと大きく膨らんでいって、完全に明かりが消えた時にはとうとう弾けちまうんだ。その時、俺たちっていう人間も一緒に弾けていなくなって、暗闇そのものになるんだよ。そしたら、あとはスクリーンに放たれる光と同化すればいい。そうすれば、俺たちはスクリーンの中で動きまわる登場人物になれる。クソみたいな現実からほんの少しのあいだだけでも逃げられる。だから、俺たちは映画館の暗闇の中にいると、ワクワクするんだよ。どうだ? おまえもそう思うだろ?」

「才能っていうのは力のことだよ。でもって、力を持っている人間は、それをひけらかすために使うか、誰かを救うために使うか、自分で選択できるんだ。さっきの映画を作った連中は、ひけらかすほうを選んだんだよ。たいして語りたいこともねぇくせに、自分の力だけは見せつけたくて映画を作るから、結果的にせんずりこいてるみたいなひとりよがりの作品ができあがるってわけさ」

準備のできていない人間の前では好きな人は転ばないのではないだろうか。

たぶん、この繊細キャラのうんこ野郎をこのまま一人で置いておくと、どんどんと悪い方向に物事を考え始めて、たとえば、おばあちゃんにもしものことがあったら、僕のせいだ、僕が早く救急車を呼ばなかったから彼女は死んだんだ、的な気持ち悪い邦画とかアニメにありがちな後ろ向きのヒロイズムにどっぷり浸かって、また引きこもるに決まっているのだ。



クリックよろぴくー。
人気ブログランキングへ

スポンサーサイト

テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

来訪者数:

現在の閲覧者数:

検索フォーム
プロフィール

吉乃黄櫻

Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

メインブログ黄櫻御殿
映画の部屋も( `・∀・´)ノヨロシク

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR

アフィリエイト・SEO対策


国内格安航空券サイトe航空券.com


FC2ブログランキング


[PR]アクセスカウンター
[PR]東京 税理士

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。