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対訳 ブレイク詩集 2005.2.21

  無垢の予兆

一粒の砂にも世界を
一輪の野の花にも天国を見、
君の掌のうちに無限を
一時のうちに永遠を握る。


岩波文庫 松島正一・訳で読みました。
「無垢の歌」「経験の歌」他から抜粋された詩集です。
対訳なので横書き。左側に英文が出てます。横書きに抵抗がありましたが、英語はわかんないながらも韻をどう踏んでいるか、詩のリズムがわかるっつーのは、なかなか良いですね。
詩とゆーのは本来なら原語で読まなければ、意味は伝わってもリズムは全く伝わらないですからね。
しかし、訳者はそうとう苦労したようでして・・・日本では漱石が当て字の天才として有名ですが、ウィリアム・ブレイクも、綴りやアポストロフィや句読点などもそうとう変えて書いてるらしいのです。こーゆー所はジョイスと同類ですね。(ジョイスの方がだい~ぶ後の人ですが。ひょっとしてブレイクから影響受けてるかも?)

「無垢の歌」「経験の歌」についてですが、巻末のブレイク略伝によれば、<<タイトル・ページで「無垢」と「経験」とは「人間の魂の相反する二つの状態」と定義した>>とあります。

<<「無垢」とは汚れのない魂の状態である。人間は「無垢」なものとしてこの世に誕生するが、生きていく過程、つまり現実のなかで汚れていく。この過程において、人間は本来の「無垢」を喪失していくが、ブレイクは人間の「無垢」を阻害する場を「経験」と名づけた。>>

とありますが、まさに「無垢の歌」と「経験の歌」は対になっているような詩が多くあります。

そして、ブレイクの詩には、自然、風などや、動物や昆虫がよく出てきますね。

この本の中で特に好きな詩は、P.305の『メアリ』、そしてP.189の『地獄の格言』です。
全文引用したいぐらいだけど、すごく長いので断念。
バタイユの『存在と無』より引用したあの詩は、これには入ってませんでした。

p.129の『人の姿』という詩は、流石なかなか鋭いと思った所が。

だれかを貧しくさせないかぎり
憐れみのあろうはずがない。
みんながわれらのように幸福だったら
慈悲のあろうはずはない。

そしてお互いの恐怖が平和をもたらし、
それでいよいよ自己愛がつのる。

それから残虐が罠をしかけ、
注意深くおとりの餌を広げる。

---後略---


バタイユの『存在と無』の所でちょっとだけ引用した文は、『地獄の格言』に出ています。(P.193)
少し訳違いますけどね。

孔雀の高慢は神の栄光である。
山羊の高慢は神の贈り物である。
獅子の怒りは神の知恵である。
女性の裸体は神の作品である。


『ソング (4) 』の中では、こんなかわいい一節もあります。(P.275)

ぼくは隣人をみな愛す、
 だけど、キティー、だれよりも君を愛す。
ぼくは隣人をいつも愛する、
 だけど君はぼくのすべてだ。


キティーとは、ブレイクの奥さんキャサリンの愛称です。

大変おもしろい、ブレイクのエピソード等に関しては、次回乞う御期待!





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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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