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源氏物語 巻六 其の二 2008.2.21

*相変わらずネタバレします

紫の上の苦しみにも同情するし、女三の宮も実に可愛そうなのですが、紫式部がここでまた意地悪な筆力を発揮していると思います。
不幸な女三の宮に対しての描き様は、意地悪そのものとしか思えません。
幼稚だ幼稚だって、それが何だって言うんですか!
ひとつも思い上がったり、意地悪だったり、生意気な所さえないこの子の事を、あまりな言い様じゃないかと・・・。

この巻には、もうひとつ、明石の女御が東宮の男児を出産するという、大きな出来事がありまます。
散々な明石の君一家に、最大の栄華が訪れる事になります。
それにしても、この時代の幸せは、とにかく皇室に入ったり身分が高くなることなのでしょうか。その為に家族離ればなれになって、いったい何が幸福なのだ?と私なんぞは思ってしまいます。
しかし、この家族は羨望の眼差しで見られるようになるんです。
入道の念願も叶い、これで思い残すこともないと、山奥に籠ってしまいます。ああ、せめて最後に家族に会ってくれたら・・・。
明石の君に対してだからかもしれませんが、源氏が、そんな入道を、こんなに褒めてます!

「あの入道はその後、どんなにきびしい修行を積まれたことか。長生きして、多年勤行をした功徳で、消滅した罪障も数知れぬことだろう。世間でも、たしなみがあるとか聡明な僧侶といわれている人々をよく見るにつけても、俗世の名利に執着して、煩悩の濁りが深いせいか、才知の方面ではいかに優れていても、それには限度があって、とても入道に及びもつかない。ほんとうにあの入道はいかにも悟りが深く、それでいてさすがにどこか風格の備わって人だった。聖僧ぶって、俗世を捨て切ったというふうでもなかったが、心の奥ではすっかり皆、この世ならぬ極楽浄土へ自在に往き来しているように昔は見えたものです。まして今では、気持ちを乱す係累もなく、解脱し切っていることだろう。―後略―」

今まで同情的に見ていた明石の君が、ここに来て、ちょっと嫌だなあ、と思ったのが、母親の尼君に対しての思い遣りのなさです。
せっかく、女御の御一族らしく立派に支度させてお詣りさせよう、という源氏に対して、御遠慮させるのがよいと意見するんです。
「もし将来、願い通りのおめでたい時世がまいるまで生きながらえておりましたら、その折にでも」
って・・・、いつ死ぬかわからん年なのにですよ??
結局は「ついていらっしゃった」という事でしたが、何かと蔑んだ見方をされる母親で、身分がいったい何なんだ?と思ってしまいます。



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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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