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『罪と罰』再読 その5 2008.6.4

  

『罪と罰』はほんっっとに1人1人のキャラが良いんですよね。
スビドリガイロフなんて、すんごいおもしろいですよね。
そのスビドリガイロフの次のセリフが、なかなか真実を語っていると思います。

いよいよ最後に、女心を征服する絶対確実な奥の手を出したわけです。この手だけは、だれが使ってもけっしてまちがいっこない、例外なくすべての女性に効験あらかたなやつでしてね。なに、だれでも知っている手で、お世辞というやつですよ。この世のなかに、何がむずかしいと言って、真正直なほどむずかしいものもないし、お世辞ほどやさしいものもありませんな。真正直ということだと、たとえ百分の一でも偽りの調子がまじれば、たちまち不協和音が生まれて、たちまちスキャンダルです。ところがお世辞ということなら、徹頭徹尾偽りの調子で終始しても、それでも耳に快く、聞き手に満足を与えます。まあ、上等な満足ではないまでも、満足であることに変わりはない。しかもお世辞というやつは、どんなに見えすいたものでも、最低その半分はきまって真実に思える。しかもこれが、どんな教育を受けた人でも、社会のどの階層の人でもそうなんですな。聖女だってお世辞で誘惑できる。ふつうの人間についちゃ、言うまでもありません。

最後に「あとがき」から引用しますが、いくつか引用した文を読んでみて、読み難い、判り難い、と思います? 私は、ドストエフスキーは新訳でなくたって、充分おもしろく、頭に入ってくると思うんですが。
実際、『悪霊』などは、前半結構大変だったり (途中からはすごい勢いで読めちゃいます)、『未成年』は全然覚えてない始末なんですが(^^;)、罪と罰やカラ兄弟、白痴あたりは特に、米川訳や、それ以前より後の訳なら、ぐいぐい読めると思うんですけどね。

 今度の私の翻訳では、いちおう読みやすく、わかりやすい『罪と罰』を心がけたつもりだが、かといって平明さのための平明さを求めるようなことはけっしてしなかった。私の持論を言わせてもらえば、ドストエフスキーの作品、とくに『罪と罰』は、断じて晦渋難解な文体では書かれていない。それは、きわめて具象的で、生活的で、ときには作者の息づかいが文章から聞きとれるほどインチームな文体である。だから、この文体を忠実に追うかぎり、難解なドストエフスキーなど出てくるはずもない。ドストエフスキーの「難解さ」は、彼を必要以上に神秘化してきた後年のドストエフスキー論者に一半の責任があるとさえ私は考えている。

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
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