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アーサー・C・クラーク『幼年期の終り』その1 2008.6.10

幼年期の終り

『2001年宇宙の旅』(感想こちら) を読んだ時も、苦手~と思ったんですが、やはりアーサー・C・クラークは苦手です。(^^;)
話としては、すごくおもしろいし怖いので、なんとか頑張って全部読んだものの、途中かなりだるくて辛い読書でした。
元々SFは得意ジャンルではなく、ほとんど読んでいないと言う事もあるかもしれませんが。(やっぱ理数系はダメだ~~)
と言いつつ・・・それでもこの小説は凄いんです。

私、ジョン・レノンの「イマジン」が、どーにも好きになれん、という事を、度々書いているのですが、あの「イマジン」で歌われているユートピアの世界って、まさにこの『幼年期の終り』で描かれている世界だと思うんですよ。
以下引用です。

 それ以前のあらゆる時代を標準にしても、現在はまさしくユートピアだった。無知、疫病、貧困、恐怖などは、もう事実上存在しなかった。戦争の思い出は、悪魔が暁とともに消え去るように、過去へと消え失せていった。―中略― 生産は大規模に機械化され、無人工場が絶えまなく消費物質を市場に送り出したので、一般の生活必需品は事実上無料になった。人間はただ自分の望む贅沢のために働くか、それともまったく働かないかのいずれかだった。

・・・と引用した箇所を読むと、ちょっと違うかも。(^^;) でも国境も人種もなく、ってな事も、確か書かれていて (違っていたらスミマセン) もろ「イマジン」の世界だーと思った訳でして。
わたしゃ、そんな世界が良いものだとは到底思えない訳でして、それを、この小説が解明してくれてるぢゃないの!と思ったですよ。
そのユートピアは、異星人に支配された世界なのですが、もう実に実に恐ろしいことこの上ないかと。
アーサー・C・クラークの優れた所は、理数系のみに走らず、人間の本質を見抜き、心理描写にも優れている点だと思います。
異星人オーバーロードであるカレルレンのセリフを引用です。

あなたは、ドイツの独裁者ヒットラーの活動が、どれだけつづいたと思う? もし彼が、どこに行こうと絶えず耳に囁きかけてくるしずかな声を聞いていたとしたら? あるいは、うるさい歌の一節がくりかえし耳もとに鳴りひびき、他のあらゆる音を呑みこんで、眠りをさまたげ、夜も昼も彼の脳髄を錯乱させたとしたら? この方法に、なんら残忍さのないことは誰でも認めるだろう。しかし、最終的な分析の結果を見れば、トリチウム爆弾とまったく同様な効果があげられるのだ」

こんな、ちょっとしたセリフに、その恐ろしさとクラークの頭の良さが散りばめられています。
そして、地球に対する警告、メッセージも込められているのではないかと思いました。以下同じくカレルレンのセリフより引用です。

「諸君の種族は、諸君自身の、どちらかといえば小さい惑星の問題を処理することにすら、驚くほどの無能ぶりをしめした。われわれがやってきたとき、諸君ら人間は、科学がほんの僅か性急に諸君に与えた力のために、自から絶滅への道を辿ろうとしていた。われわれが干渉しなかったら、いまごろ地球は放射能まみれの砂漠と化していたろう。

長くなったので、(いつもの事ですが(^^;)) 2回に分けます。




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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
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