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謎とき『罪と罰』その2 2008.6.18

『罪と罰』以外の作品にも、いろいろと言及されていまして、『地下室の手記』なんかも近いうちに再読しようと思ってるのですが、こんな文も。

 心にもなく地下室人を揶揄する羽目になったが、ドストエフスキーがこの作品で、いわば意識的な創作行為として、「名前のない主人公」を発見できた意味はやはり大きい。大げさに言えば、カフカの「ヨーゼフ・K」に先立つこと六十年、ドストエフスキーはすでに『地下室の手記』で、作品における命名ないし非命名行為の方法的な認識にまで到達していたのである。

カフカいろいろ書いてます。
『白痴』の感想で、カミュの『異邦人』に言及しているのですが、犯行前後の「太陽」についての言及に (P.42~43あたりです) 私はまたカミュを思い出しました。
カミュは間違いなくドストエフスキーの影響を受けているので、(私、元々ドストエフスキーを読むきっかけとなったのが、カミュが多く言及していたからなのです。) ムルソーの太陽は、もしかしてココから来てる?と思ったり。

小説とはあまり関係ないかもしれませんが、スヴィドリガイロフの言う「永遠」からの話の展開で「永遠」について、にゃるほど!と目から鱗的だった文があったので、これを引用して終りにします。(う~ちと中途半端な終わり方か・・・)
その前に、スヴィドリガイロフのセリフも引用しておきます。つづけてどーぞ。

「私たちは永遠というものを、なにか途方もなく大きなものとして考えていますがね。〈……〉しかし、そんな考えはさっぱり捨ててですな、そこに小部屋の一つも考えてみたらどうです。田舎の風呂場みたいな、煤だらけの部屋で、どの隅にも蜘蛛が巣を張っている。で、これこそが永遠だ、というわけです。」

たしかに「永遠」というのは、案外にみみっちいものかもしれない。いわば「男妾」的な境遇に身を置いた男が、妻の持村の田舎臭い風呂場にひとりたたずんで、隅々に巣を張った蜘蛛をじっと見つめている光景を想像してみるとよい。しかもそれが七年間、明けても暮れてもつづくのである。これが「永遠」でなくて何だろう。

謎とき『カラマーゾフの兄弟』
謎とき『白痴』



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テーマ : エッセイ/随筆
ジャンル : 本・雑誌

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それぞれの影響

私は若い頃、カミュがドストエフスキーの影響を
受けているということはあまり意識していなかった
のですが、読んでいて「好きだなぁ」と思う作家って、
似ているというか、表現の仕方や思想に
共通点があるので、いずれかの影響下にある
作家を選んで読んでいるものですね。
以前、オルハン・パムクを読んだ時も、
パムク氏がドストエフスキーに影響されていると
インタビューに応えているのを見て、なるほど、
だから私は彼の作品が気に入ったのだな~と、
ひどく納得させられました。

えびさんへ

>読んでいて「好きだなぁ」と思う作家って、
似ているというか、表現の仕方や思想に
共通点があるので、いずれかの影響下にある
作家を選んで読んでいるものですね。

そうなんですよね。
自分の場合、セリーヌが好きなブコウスキーだったり。
オルハン・パムクって恥ずかしながら知らなかったりしまして(汗)、Wikiってみたらトルコの作家なんですね。気になります~~
と言いつつ、すっかり読書から遠ざかっている今日このごろです。_| ̄|○

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Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
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