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ミルトン『失楽園』その2 2005.3.5

3/4の日記のつづきです。

アダムとイーヴ登場の前に、天使達と悪魔達との戦争があったのを忘れてました。
ギリシャ神話もそうだけど、全知全能の神がいるのだから天使がとーぜん勝つ訳ですよ。本人達の力は関係なくなっちゃうんですよね~。それでも勇敢に立ち向かう反逆者サタン達はかっちょいいです。断然悪魔の味方になっちゃうもんね。
んで、サタンが大砲を考案したとゆー伝説があるらしいですが、この叙事詩でサタンが大砲を使います。それに対抗した天使達は、山をつかんで投げるっつー、すごい事やってて笑えます。

それから、最初は自分のものであった天国を取り戻すべく、また神や天使への復讐を果たすべく対策を練るサタンは、最初の人間であるアダムとイーヴを陥れる事でそれをかなえようと策略する訳ですね。
その頭の良さには敬服しちゃいますぜ。
次のサタンの言葉は、塚本晋也の『鉄男』的思想ですね。

----たとえそのためにいっそう悲惨な目に逢うとしても。破壊の中にのみ、わたしの残酷無残な心は、安らぎを見出すことができる。

アダムとイーヴ誕生の辺りから、ひどい男尊女卑的思想にムカムカしてくるですよ。イーヴに同情します。
神は最初から不平等に男と女を造ったのは、よく知られている話ですが。

「凡ての男の頭はキリストなり、女の頭は男なり、キリストの頭は神なり」 (「コリント前書」一一・三 ) 。

「男は女より出でずして、女は男より出で、男は女のために造られずして、女は男のために造られたればなり」(「コリント前書」一一・八~九 ) 。


有名な、蛇に扮するサタンの、イーヴの誘惑は、今か今かとワクワクする場面でありますが。
まあ、説明する必要もないと思いますが、味わえば善と悪との知識をその味わった者に生ぜしめる樹、禁断の果実「林檎」をサタンは食べさせようと企むのです。
つまりキリスト教の神の教えとは、無知で馬鹿でいなさいって事なんですよね。
訳注によれば、モンテーニュは次のように書いているそうです。

「キリスト教徒は、好奇心がいかに人間本来の悪であるかを、ことさらよく知っている。知識と学問を増そうとする心遣いこそ、人類の破滅のはじまりで、そこから人類は永遠の呪いの淵へと落ちていったのである」(『エセー』二・一二、岩波文庫、原二郎氏訳 ) 。

禁断の果実を食べたイーヴの独白です。

それにしても
どんな風にしてアダムの前に出たものであろうか? 身の上に起った
変化を彼に知らせ、この大きな幸福を共に味わって貰おうか?
それとも、そんなことはやめて、せっかくのこの知識を誰にも
教えないで、自分の武器として独り占めにしておこうか?
そうすれば、女として自分に欠けているものを補い、いっそう
彼の愛情を惹きつけることができる。今以上に彼と同等な人間に
自分を高めることができる。そして恐らく、----これこそ望ましい
ことだが----いつの日にか彼の上に立つ人間になれるかもしれない。
隷属している者に自由はない。


次回へ続きます。

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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