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謎とき『カラマーゾフの兄弟』その5 2008.7.3

私はこのごろ、「勇気」というのは女性がより多く持っているのではなかろうかと思うのです。
先日読んだ『おせん』でも、そう思いました。(感想こちらこちら)
なかなかスパッとした決断や勇気って、男性は苦手ではないですか? (んなこたあない?)
そんな中、カラマーゾフ達は勇気があると思いました。
とても好きなドミートリイのセリフを2つ引用です。

「いいかい、おれはね、ほかでもないその虫けらなんだよ、これはわざわざおれのことを言ったものなんだ。いや、おれだけじゃない、カラマーゾフ一族はみんなそうなんだ。天使みたいなおまえの身内にも、この虫けらが住んでいて、おまえの血の中で嵐をまき起すんだ。これは嵐だよ、なぜって情欲というやつは嵐だもの、いや、嵐以上だもの!」

「だからおれは、深い、底なしの堕落の淵に惑溺するようなときには、いつもこのケレースと人間についての詩を読んだものなんだ。それでおれが正直に返されたかだって? そんなことは一度もなかったよ! なぜっておれはカラマーゾフだからだ。なぜって、どうせ奈落の底に落ちるのなら、いっそひと思いに、頭からまっさかさまに飛びこんでやれと思うからだし、ほかでもないそういう汚辱にまみれた形で堕ちていくことに満足をさえ覚えて、自分じゃそれを美とも感じるからなんだ」


そして、あのクールなイワンからも、こんなセリフが飛び出します。2つ引用です。

「たとえおれが人生を信じられなくなり、愛する女性に幻滅し、事物の秩序に疑念がきざしたとしてもだ、いや、その反対に、いっさいは無秩序な、呪わしい、ひょっとしたら悪夢そのものの混沌だという確信をもつにいたっても、人間の幻滅の無惨な結果に震撼させられるとしてもだ――それでもおれは生きていたい、いったんこの杯に口をつけたからには、それを底まで飲みほさぬかぎり、てこでも離れてやるものか!―後略―」

「―前略― ぼくは生きたい、だから、論理に逆らってでも生きるんだ。たとえぼくが事物の秩序を信じていないとしても、ぼくには春に芽を出すあの粘っこい若葉が貴重なんだ、青い空が貴重なんだ」


カラマーゾフは好色であるといいます。この好色というのさえ、生への渇望と結びついているのではないでしょうか。これは素晴らしい事だと思います。最高にカッコイイです。
そして、私も「カラマーゾフ万歳!」と唱和したくなりました。




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Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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