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亀山訳『カラマーゾフの兄弟』2巻 その1 2008.7.11

1巻の感想で、え~~どこが読みやすい訳?っつー事を書いたのですが、2巻に入ったら、あら、わかりやすい!スラスラと読めちゃいました。
ですが、どーにも違和感がつきまとってしまふ訳でして。
「それって」「これって」「とか」などのセリフが、どーも私には受け入れ難かったです。確かに、とっっても今風ではありますね。
うるさいおばはんだなあ、と思われそうですが、嫌なものは嫌なんです。
この言葉遣いをイワンでさえ使うんですから。

修道院を出るアリョーシャにパイーシー神父が言うセリフは、なるほどです。(こちらでも言及してましたが)

いまでは、俗世の学問はひとつの大きな勢力になり、過去一世紀はとくに、聖書に記されている尊い約束を、何もかも秤にかけてしまいました。俗世の学者たちの容赦ない分析にさらされた結果、かつて神聖とみなされていたものはもう何ひとつ残っていないありさまなのです。しかし学者たちは、部分の解明にばかり気をとられて、肝心な全体を見落とし、あきれるぐらい目先が利かなくなっているのです。彼らの目の前に、その全体が相変わらずびくともせず存在しているというのに。地獄の門、すなわち死の力もその全体は攻略できません。

スネギリョフ二等大尉は『罪と罰』のマルメラードフを連想します。あの「手品」のシーンは大好きです。そんなスネギリョフのセリフが実におもしろいです。

ないがしろにされながらも、高潔な心をもつ貧乏人の子どもというのは、生まれてまだ九つというのに、この地上の真理を知るものなんですよ。金持ちの子どもなんかには、一生かかってもこんな人生の深みを学びとることなどできやしません。

カラマーゾフの特徴のひとつに「好色」がありますが、この「好色」は「生」と深く結びついていると私は思うのです。
次のイワンのセリフを読みながら、そんな事を思いました。(「謎とき」の感想とかぶりますが…)

 この生きたいっていう願望を、肺病病みで洟ったらしのモラリストどもは、しょっちゅう卑劣だと言うんだな。とくに詩人どもがさ。でもな、この生きたいっていう願望というのは、ある面、カラマーゾフ家の特徴なんだよ。ほんとうなんだ。生きたいっていう願望はだな、だれがなんといったって、おまえのなかにもかならず棲みついている。なのに、どうしてそいつが卑劣ってことになる?
 おれたちの地球にはな、まだまだ恐ろしいくらいたくさん求心力が残っているのさ、アリョーシャ。おれは生きていたい、だからおれは、たとえ論理に逆らってでも生きるよ。世の中の秩序なんて信じちゃいないが、春に芽をだすあのねばねばした若葉がおれにはだいじなのさ。


ここの魚スープとサクランボのジャムのシーンは、忘れられない良いシーンです。

その他ドストエフスキーの感想こちらから。


    

  

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
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