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ドストエフスキイ後期短編集 その2 2008.8.4

『百歳の老婆』の以下の箇所、

 ―わっしはね、マリヤ・マクシーモヴナ、これでも根はいい人間なんでさあ。
 ―ほんに、いい人とはちょっと話しても面白いというからね。


これは『カラマーゾフの兄弟』のスメルジャコフの、あの不気味なセリフのパロディーではないでしょうか。

「してみると、賢い人とはちょっと話してもおもしろい、と世間で言うのは本当でございますね」(新潮文庫 原卓也訳より)

  

死者たちの会話という実に実験的である『ボボーク』。以下の江川卓さんの「解説」は、見事にこの小説の優れた所を表現されています。

ドストエフスキイのこの短篇は、死者を小説的に活用する手法を通じて、現実の恐ろしさ、みにくさを新しい断面から抉り出すことのできたユニークな作品である。恐怖小説的な手法がたんなる手法、道具立てに終らず、現実の世界、そこに生きる人間の不気味さをきわだたせるために、みごとに表現手段として役立たされている、と言えばよいだろうか。

アーサー・C・クラーク的でもあるように思えた『おかしな人間の夢』。
主人公が旧約聖書のイヴの蛇のような役割りをするこの小説も、大変おもしろかったです!
『作家の日記』の中に入っているそうで、同じく江川卓さんの「解説」で、以下のように書かれています。

巻頭の「おとなしい女」とともに、これは『作家の日記』の中でももっとも完璧な芸術作品であり、ユートピア幻想がこれほどまで濃縮された形で語られたことは、世界文学にもあまり例があるまい。

その他ドストエフスキーに関してはこちらから~

*数日前に、ドストエフスキーの翻訳者の工藤精一郎さんが亡くなりました。合掌。



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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
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