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亀山訳『カラマーゾフの兄弟』4巻 その2 2008.8.10



◆「ほかでもない」オンパレード◆

「今日あんたたちを呼んだのは、ほかでもない」といつも言っているのは桜塚やっくんですが、やたらと多様されていた「ほかでもない」。この使い方でええの?ってのが多くて・・・。全て間違ってる訳ではなさそうですが、クセなのか何なのか、あまりに頻繁に出てきて笑ってしまいます。いちいち付箋を貼ってたら、終盤なんて凄まじい乱用ぶりでうんざりでした。引用します。

イワンは、彼の新しい住まいを知っていた。それはほかでもない、斜めに傾きかけた丸太作りの小さな家で、

その紙切れはほかでもない、イワンがのちに、親父を殺したのは兄のドミートリーだという、「数学的に証拠立てる」ものとしてアリョーシャに話してきかせた、例の文書だった。

同時に彼は、自分がミーチャを憎んでいるのは、カーチャの気持ちの「再燃」のせいではなく、ほかでもない、ミーチャが父親を殺したせいだということがわかっていた。

「その第三の男とは、神さまのことでございますよ、ほかでもありません、神さまの摂理でございます、

 自分の部屋に足を踏み入れたとき、彼はふと何か、氷のように冷たいものが心臓に触れたような気がした。それは、ほかでもない、この部屋にいま、現在、そして以前から存在していた追憶、もっといえば、何やらつらく疎ましいものの予告だった。

このわたし一人だけだったのではなく、あとでわかったことだが、だれもが一様に驚かされていたのだった。それはほかでもない。この事件があまりに多くの人々の興味をひいていたことや、その彼らが、裁判がはじまるのを一日千秋の思いで待ちわび、

すべての人々がそれに気づいていた。その特徴とはほかでもない、弁護側のもつ材料にくらべ、有罪を主張する検察側の材料がもっていた異様な迫力である。

あなたが彼をスヴェトロワ嬢のお宅に、ほかでもない、当時の僧服姿で連れてくれば、

そして、ほかでもないこれら三人の医師が、尋問のために次々と姿を現したのである。

わたしは彼がお金に困っていることがわかっていました。何のために必要かもわかっていました――そう、そう、ほかでもありません、あの淫売をたぶらかして、いっしょに駆け落ちするためです。

なによりもたしかなのは、最初のケースでの彼はほんとうに高潔であり、第二のケースでの彼はほんとうに卑しいのです。なぜでしょう。それはほかでもありません。彼は、振幅の広い、カラマーゾフ的な気質の持ち主だからです。

 どうして彼はそんなことをしたのか、と思わず聞きたくなるところです。それはほかでもありません。悲しくなったからそうしたのです。

三千ルーブルを提出したところで、必ずしもそれがほかでもないあのお金である、あの手箱なり封筒なりに入っていたお金であるとは、かならずしも証明できないからです。

そして遂行したのは、ほかでもないその作成者です。

いいえ、彼が飛び降りたのは、ほかでもありません。自分の凶行の唯一の目撃者が、はたして生きているのかどうかを見届けるためだったのです。

その理由というのは、ほかでもない、検事夫人がなぜかミーチャに関心を寄せていたからだ。

 弁護人の弁論のなかで、一同のどぎもをぬいた点がひとつある。それはほかでもない、例の三千ルーブルの存在がまったく否定され、したがって強奪もありえないとされたことである。

しかし、発見されたのが総額で千五百ルーブルの金だけであり、残り半分の千五百ルーブルは行方知らずのままどうしても発見できなかったという事実は、ほかでもありません、その金が、かつていかなる封筒にもしまわれたことのない、まるきり別の金かもしれない、ということを証明しているのです。

清廉潔白な人物、そう、ほかでもありません、わたしたちのカテリーナ・ヴェルホフツェワさんのようなお方、こういう人物が、法廷でとつぜん前の供述をくつがえしたとします。

 しかし、キリストが命じられたのは、ほかでもありません、こんなことをしてはいけない、こういう行いはつつしむようにということでした。


ちなみにネットの辞書で調べてみましたら・・・

――でもな・い
話の内容を強調したり、相手に強く印象づけるための語。それ以外のことではない。
「君をここへ呼んだのは―・い」「話というのは―・い」


とありました。つづきます。


    

  

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
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