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『失われた時を求めて2 第一篇 スワン家の方へ?』その1 2008.8.15


失われた時を求めて(2(第1篇))

「スワンの恋」「土地の名・名」からなるこの巻。
この小説の登場人物の中でも、スワンはとても好きでして、「スワンの恋」は前回読んだ時も大変おもしろかったです。
今回の再読では、このつり合わないカップルには、何故?との気持ちが強く・・・。
スワンの良さも、あらゆるモノホンの良さが分からないオデット、その周りの、あまりにも俗っぽいヴェルデュラン夫妻等、その、ちょっといぢわるにも思える皮肉な描写は、『源氏物語』の紫式部を連想したり。どちらも世界的な超長編小説なんですよね。
そんな中、ベストカップル賞をあげたくなったのが、滑稽に描かれているコタール夫妻です。
自分と全く違うものに惹かれるのも、恋愛だから、という感じがしてしまふんですよね。やはり一緒に暮すとなると、人間レベル、生活レベル、育ってきた環境等が似ている方が良いだろうし・・・。
実際、スワンは、最初はオデットのことを、全く良いと思ってないんです。このスワンの恋を読んでいると、オデットそのものを愛するよりは、状況がこの恋に走らせたという気がしてならないです。
フツーに会えるものと思っていた時には、たいして会いたいとも思っていなかったのに、思いがけず会えなかった途端に、相手が気になってしょうがなくなり、ってな事は、ヘミングウェイの小説でも、おもしろく描かれていました。
次など。

スワンはそのときまでに何度となくオデットのことを、いっこうにぱっとしない女だと考えたことがあったし、また自分よりもはるかに劣った人間の心をこのように支配していることが「信者」たちの面前で公表されたところで、なんら嬉しがるようなものではないはずだったが、しかし多くの男の目にオデットがうっとりするような心をそそる女に見えることに気づいて以来、彼女の身体が男たちにとって持っている魅力は、その心の隅々まで完全に支配したいという苦しい欲求を彼のうちに呼びさましたのだ。

「嫉妬」「支配欲」から来る恋愛ってのも、これはこれであるのだろうか、とか。
「嫉妬」というのは、恋愛する前から存在するのは可能なのだろうか、とか。
ってな事を、つらつらと思いつつ読んでいたら、次のレ・ローム大公夫人のセリフのところでガツンとやられました。

「―前略―わたし、本当のところ、あれほど聡明な人が、ああいう種類の女のために苦しむなんて、みっともないと思うわ。それも面白くもない女のために。だって、ばかな女だっていう話ですもの」と彼女は、恋をしていない人びとの賢明さでそう言い添えた。その人たちは、才気のある男ならそれだけの価値のある女のためにしか不幸になるべきでないと考えるが、それは言ってみれば、狐菌のような微生物のためにどうしてコレラにかかって苦しむのかと、驚くようなものである。

全くレ・ローム大公夫人と同じ気持ちで読んでました。
次回へつづきます。






失われた時を求めて

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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