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ブコウスキー『ポスト・オフィス』 2005.3.13

職を転々としてきた事で知られるブコウスキーですが、郵便局では述べ15年近くも働いたそうですね。私そんなに長く一ケ所で働いた事ありませんです。
しかもすごく過酷な労働なんです。

この『ポスト・オフィス』の最初の所、誰々に捧げると書いてある箇所、

この本はまったくのフィクションであり、誰にも捧げられない

とあるんですが、これもブコウスキーの自伝的小説と言われていますし、事実は逆かもしれません。

この本とブクの魅力については、訳者の坂口緑さんの<訳者あとがき>に、適格に表現されているので、それを引用して自分は楽をしようと思います。(笑)

 効率が最優先される現代社会では、誠実に生きようとすればするほど、巨大システムの前での人間の無力さを思い知らされる。しかし、本書の主人公チナスキーはあきらめず、「過剰な」反応で当たって砕ける。当然、波風ばかりが立つ。班長からは目の敵にされ、女にも愛想をつかされ、事態は一向に好転しない。それでも彼は、第三種郵便を仕分けきれずに泣き出す老いぼれのGGを、他の連中のようにあっさり見捨てられない。浮気をし、勝手に離婚申請をした挙句に取り乱すジョイスの背中をさすってやらずにはいられない。アル中で廃人同様になった昔の恋人ベティも放っておけない。人間に対する気持を少しづつ節約し、鈍感になっていくことがあきらめだとしたら、チナスキーは世の中の矛盾点に噛みつくことで、人間への思いを鋭敏にしていく。そういうところが、チナスキーの最大の魅力なのだろう。

だから私たちはブクが好きなのだ !
GGの所はとても好きな箇所です。世の中どこの世界も、これと同じ事だらけです。

 オヤジはまたよろめいた。
 おうおう、大丈夫かよ、とおれは思う。ほかに誰か気づいた奴はいないのか?
 あたりをぐるりと見回しても、誰も気にかけていない。「GGって気のいいオヤジだよな」とか言って、オヤジを好きだと公言していた連中は、その「気のいいオヤジ」が弱っていても、誰一人として気がつかない。


『勝手生きろ ! 』の感想で、勇気とやさしさに惚れると書いたのだけど、こんな箇所がありました。

食い物というのは、ハートや神経にとって大切なのだ。そもそも勇気ってものは、腹の中から湧いてくる----でなければ、絶望あるのみだ。

そして、この小説、ラストの3行がすごくイイです。
これ、ブコウスキーの長編処女作なのです。ここから始まったんですね。

学研のハードカバー、坂口緑・訳で読みました。


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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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