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『失われた時を求めて5 第三篇 ゲルマントの方I』その2 2008.10.4

話はサン=ルーの恋愛中心になっていきます。
サン=ルーの愛人が、小説上で、噂だけでなかなか姿を見せず、見せたときには・・・!という展開が見事。
スワンの時もそうだけど、なんで~?ってどうしても思ってしまうんですよね。とっとと別れたら良いのに~~とか。
周りから見たら、絶対もどかしいんですが、そんな恋愛の不思議さが、おもしろいのでしょう。
以下の文なんて、自分がやられた時を思い出すと辛い気が・・・。平気で彼女 (彼) を放置する人は読んでください!

 沈黙は力だ、と言われた。それとはまるで違う意味だが、だれかに愛されている者の手に用いられると、沈黙はおそろしい力になる。待つ身の不安をつのらせるのだ。ひとりの人から私たちを引き離すものほど、その人に近づきたいと思わせるものはない。それに、沈黙以上に越えられない障害がほかにあるだろうか? また、こうも言われた、沈黙は責め苦で、牢獄内で沈黙を強いられた者を発狂させることもあるくらいだ、と。けれども、愛するひとの沈黙に堪えるのは――自分がだまっている以上に――なんという責め苦であろうか!

ロベールもそうですが、どんどん不の思考に陥りますよね。
ロベールも自分も、こんな事されるような事何にもしてないのに~~なんて思ったり。

次の目にかわって想像力が周囲のものを眺めるわけにはいかないだろうという文。
これは、例えばラ・ベルマの演劇を見た時のことなどを思い出しますが、この小説の大きなテーマのひとつですね。
訳注を引用します。

これはプルーストの小説に含まれた本質的な問題の一つ。不在のものを見つめる想像力が美をとらえるのに対して、現実のものを知覚しても、美は生まれてこない。そこから、夢と幻滅の繰り返しが起こる。それをどうやって超えられるかが、この小説全体の課題でもある。

次回へつづきます。



失われた時を求めて

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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