『失われた時を求めて6 第三篇 ゲルマントの方?』その1 2008.10.12
1回目の読書時には、大変なのを覚悟していたせいか、意外にすらすら読めるじゃん!なんて思った記憶があるのですが、今回2度目の読書で、こんなにだるい読書だったけか・・・って事も思ってしまっている訳でして。
スワンの恋なんてのは、わりとすらすらと読める方なのですが、この巻の真ん中へんなどは、社交界話が延々とつづくので、ちと辛かったです。
メインとなるゲルマント夫妻の〈才気〉ですが、「はじめに」に書かれた文には、にゃるほど、でした。
ゲルマント公爵夫人の才気が、辛辣で、意表を突き、社交界の人々からやんやの拍手を浴びながら、あくまでも空しいのは、社交界そのものの空しさを示している。
ネタばれしますが・・・
最初は祖母の死で始まるこの巻。変貌していく祖母が痛々しく、印象的でした。そして口達者なだけのやぶ医者・・・。
この小説では、表面だけ才気を装い、中身のない薄っぺらな人たちを、実に皮肉に描いています。こういうところは好きですね。
あ、と思ったのが次の文。にゃるほど、そうなのかな、と。
戦争と野球を比べちゃいけないのかもしれませんが、贔屓チームに対する気持ちと共通点があるよーな。
戦争のとき、自分の国を愛していない者は、その悪口こそ言わないが、しかしもう敗けたと思って自国に哀れみを抱き、ものごとを暗く考えるものなのだ。
自分、この傾向ある気がします。野球見ていて劣勢だと「ああ、今日は負けだ」なんて、しょっちゅう口にしてるし・・・。
なにごとに対しても、大きいショックを受けるのが恐いから、予防線を張るんですよね。だから悪い方に考えてしまふ。希望なんて、なるべく持たないようにしなきゃ、なんて思ってしまいます。
しかし、そう思いつつも、持つまい持つまいと思っても、どこかでどうしても希望を持ってしまって、悲しい思いをするって事もある訳でして。
・・・と話が別の方向へ行ってしまいましたが、次回へつづきます。
『失われた時を求めて』今までの感想はこちらから。
失われた時を求めて
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スワンの恋なんてのは、わりとすらすらと読める方なのですが、この巻の真ん中へんなどは、社交界話が延々とつづくので、ちと辛かったです。
メインとなるゲルマント夫妻の〈才気〉ですが、「はじめに」に書かれた文には、にゃるほど、でした。
ゲルマント公爵夫人の才気が、辛辣で、意表を突き、社交界の人々からやんやの拍手を浴びながら、あくまでも空しいのは、社交界そのものの空しさを示している。
ネタばれしますが・・・
最初は祖母の死で始まるこの巻。変貌していく祖母が痛々しく、印象的でした。そして口達者なだけのやぶ医者・・・。
この小説では、表面だけ才気を装い、中身のない薄っぺらな人たちを、実に皮肉に描いています。こういうところは好きですね。
あ、と思ったのが次の文。にゃるほど、そうなのかな、と。
戦争と野球を比べちゃいけないのかもしれませんが、贔屓チームに対する気持ちと共通点があるよーな。
戦争のとき、自分の国を愛していない者は、その悪口こそ言わないが、しかしもう敗けたと思って自国に哀れみを抱き、ものごとを暗く考えるものなのだ。
自分、この傾向ある気がします。野球見ていて劣勢だと「ああ、今日は負けだ」なんて、しょっちゅう口にしてるし・・・。
なにごとに対しても、大きいショックを受けるのが恐いから、予防線を張るんですよね。だから悪い方に考えてしまふ。希望なんて、なるべく持たないようにしなきゃ、なんて思ってしまいます。
しかし、そう思いつつも、持つまい持つまいと思っても、どこかでどうしても希望を持ってしまって、悲しい思いをするって事もある訳でして。
・・・と話が別の方向へ行ってしまいましたが、次回へつづきます。
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