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ヘルマン・ヘッセ『ガラス玉演戯』 2005.3.15

2002年3月31日に別所に投稿したものです。

*多少ネタバレあり

新潮文庫の高橋健二訳のを読んだのです。
と言っても、7000円出して買ったわけではなく(笑)、図書館で借りたんですね。

ヘッセの小説は、2人の主な登場人物によって自我の分裂性を表現しているのが多いと思うんだけど、この小説の場合も、ヨーゼフ・クネヒトとプリニオ・デシニョリがそんな感じがしました。
また、テグラリウスの繊細さ、神経質で気難しい所もヘッセ自身の一部を表わしてるんじゃないかな。
カスターリエンと俗界を行き来するデシニョリは、マンの「トニオ・クレーゲル」に通じるもんがありますね。

この小説の良さはまずは「ガラス玉演戯」と言う発想の素晴らしさだと思います。
ヘッセ最後の小説であり大作であり、ノーベル文学賞受賞のきっかけともなったらしいこの作品はさすがに力作です。
クネヒトの遺稿と言う形で、ヘッセの詩や短編も載せられていて、なかなか読みごたえあります。
東洋的な物の憧憬みたいなものもあり、「シッダールダ」にも結構似てると思います。

私がちょっと気に入らなかった所は、クネヒトがデシニョリの息子ティトーの機嫌を損ねないようにと自分を犠牲にして気を遣う所。
あそこは「旅をしてきて疲れているから、悪いが少し休ませてくれ。時間はたっぷりあるのだからね」と言うべきだったと思うのですよ。後々の為にも。

まあとにかく読み返したい本であります。やはり手許に置いておきたいです。


*今では既に復刊している『ガラス玉演戯』ですが、新潮文庫のがネット古書店で7000円で売られていたのでした。
私はこの後、復刊前に数百円でゲットしました。


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新潮世界文学 37 ヘッセ 2 (37) シッダールタ・知と愛・ガラス玉演戯・小品

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
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