セリーヌ『夜の果ての旅』 2004.8.18
ルイ=フェルディナン・セリーヌ、私はこの小説読んで一発で惚れた。
私の大嫌いなきどったお上品さを罵倒し、人間の醜さをこれでもかってぐらい暴き、世の中の安易な常識を覆し、それでいながらもある種の寛容さを持つ。この寛容さとゆーのは、人間だったら当たり前な、金に対する執着心だの、嘘吐き、逃げだのに関する事で、情熱的な正義感でもって人間の弱さの部分にまで徹底攻撃するやつらへの軽蔑が、はっきりどことは言えないが隠されてる気もする。
サルトルの実存主義にもかなりの影響を与えたって事だけど、このセリーヌの書きっぷりは、サルトルの小説やカフカの書く不条理もいいけど、それを遥かに超えた爽快さ、力強さがあると私は感じた。カミュも私は気分爽快になるんだけど、それをも上いってるなあ。
「裏切りの美学」「卑怯者の文学」という点ではジュネにも通じるものがあると思う。
ジュネにもモノホンの迫力があり、その点ジュネを読んだ時の衝撃と少し似た所もあるな。
とにかくカッコイイ! ほんとにクレイジーになったり、クレイジーな演技をしてしまう所なんかも最高カッコイイのだ。
*『なしくずしの死』
もお薦めっす !
*訳はやっぱし生田耕作がいいと思います。

私の大嫌いなきどったお上品さを罵倒し、人間の醜さをこれでもかってぐらい暴き、世の中の安易な常識を覆し、それでいながらもある種の寛容さを持つ。この寛容さとゆーのは、人間だったら当たり前な、金に対する執着心だの、嘘吐き、逃げだのに関する事で、情熱的な正義感でもって人間の弱さの部分にまで徹底攻撃するやつらへの軽蔑が、はっきりどことは言えないが隠されてる気もする。
サルトルの実存主義にもかなりの影響を与えたって事だけど、このセリーヌの書きっぷりは、サルトルの小説やカフカの書く不条理もいいけど、それを遥かに超えた爽快さ、力強さがあると私は感じた。カミュも私は気分爽快になるんだけど、それをも上いってるなあ。
「裏切りの美学」「卑怯者の文学」という点ではジュネにも通じるものがあると思う。
ジュネにもモノホンの迫力があり、その点ジュネを読んだ時の衝撃と少し似た所もあるな。
とにかくカッコイイ! ほんとにクレイジーになったり、クレイジーな演技をしてしまう所なんかも最高カッコイイのだ。
*『なしくずしの死』
*訳はやっぱし生田耕作がいいと思います。


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