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『失われた時を求めて9 第5篇 囚われの女 I 』その5 2008.12.7

◆無名の主人公◆
まずは引用です。アルベルチーヌが眠りから目覚める時の話です。

 口がきけるようになると、彼女は「あたしの」とか「あたしの大事な」とか言って、いずれの場合もその後に私の洗礼名をつけるのだったが、もし仮にこの本の作者と同じ名前を語り手に与えたとしたら、それは「あたしのマルセル」「あたしの大事なマルセル」ということになっただろう。

この文を目にすると、そう言えば、この主人公には名前がなかった!とはっきりと気付く訳です。
この無名性というのは、ドストエフスキーの影響じゃないかと思うんです。『地下室の手記』ですね。(感想こちらから)
・・・と言いつつ、直接的な影響というと、いまいちピンと来なかったりするんですが、ドストエフスキーの影響を、いちばん正当に受け継いでいる作家はカフカではないかと思います。
(カフカ作品の感想こちらから)
『地下室の手記』や『審判』『城』などとは、この小説の無名性というのは、微妙に意味合いが違う気もします。
次は、なんとなくわかる気がする~と思った文を。

だからこそ人間は自分に寄せられた女の好意を得意になって吹聴するとき、他人にもまた自分に対しても真実を語っている気になりうるのだが、しかしよく考えてみるとその関係のなかには、他人には明かされない秘密の形で、あるいは質問や調査により知らず知らず暴露されるといった形で、たえず苦しい不安が流れているものだ。

その6に続きます。



失われた時を求めて

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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

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Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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