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『失われた時を求めて10 第5篇 囚われの女 ?』その1 2008.12.18

この巻は、まあ比較的退屈せずに読めた気がします。
自分的には、ドストエフスキーに関する約8頁に渡る会話があったりして、ココは実におもしろかったです。
そして、この作品に関しては、やはり芸術に対して実に適確で鋭いと思うし、人間観察も鋭いんだけど、恋愛に関しては、どーしても感覚がわからん!と以前から書いておりますが。
はじめに「はじめに」より引用です。

 われわれはよく、どこからか響いてくる音楽をふと耳にして、「おや、ヴィヴァルディだ」、「おや、モーツァルトだ」などと心につぶやくことがあるが、ちらと聞いただけで作者を特定することができるこの独自のもの、これをプルーストは、作者の「調子 (アクサン)」、「魂」、「祖国」などと読んでいる。そしてむろんこうした個性は音楽だけではなくて、すべての芸術的創造行為にかならず現われるだろう。それをプルーストは、語り手とアルベルチーヌの会話という形で、たとえばスタンダールやドストエフスキーを始めとする数人の小説家や画家の独自性にかんする対話を通して、伝えようとしている。

そして、美しい描写も見事です。以下は本文より引用です。

すでにピアノで知っていたヴァントゥイユの交響曲の一ページは、今オーケストラで聴いてみると、夏の陽の光が暗い食堂にさしこむまえに窓ガラスのプリズムで分解されてしまうように、思いもよらぬ多彩な宝物にも似たもののヴェールを取りはらって、『千一夜物語』のありとあらゆる宝石をあばき出すのだった。

後半にドストエフスキーの長い長い言及が出てくるのですが、真ん中へんでもチラリと出てきます。以下引用。

しかし認めておかねばならないのは、王妃の考える共感をそそる人物が、私の書棚からアルベルチーヌが取り出して自分のものにしてしまったドストエフスキーの小説の場合とはちがっていることだった。つまり人におもねる居候、泥棒、酔いどれといった、腰が低かったかと思うと尊大になったりする連中、放蕩者だの、場合によっては人殺しだのといった種類の人たちではなかったのだ。

次回へつづきます。



失われた時を求めて

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
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