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『失われた時を求めて11 第六篇 逃げ去る女 』その2 2009.1.19

いきなり引用です。

未知の状況を思い描くのに、想像力は既知の要素を借りてくるから、そのために未知の状況を思い描くことができなくなってしまう。ところが感性は、どんなに肉体的なものであっても、新しい事件からまるで稲妻の軌跡のように、独特のサイン、それも長いあいだ消えることのないサインを受けとる。そして、私独特のサイン、それも長いあいだ消えることのないサインを受けとる。

前半部分など、実ににゃるほど!なのです。
何に関しても言えると思うのですが、ここまでいろんな良いものが出尽くしてしまうと、作曲にしても小説にしても、なかなか新しいものをつくり出すのが難しくなってきますよね。
そんな中で、感性を鋭くして、感じとることが出来るようにしておかねば、と思います。

アルベルチーヌの去った所からはじまるこの巻。
この緊急事態の時の語り手の対応が、これがイライラしちゃうんです。うだうだ言ってる場合かよ?と。とりあえず引用です。

なるほど相手にこの上もなく激しい未練の気持ちを起こさせようとする女は、おそらくいくぶんか、この心に加えられる打撃を当てにしているだろう――それほどに人は他人の苦痛など気にしないものだ――。ことによると彼女はよりよい条件を求めたいばかりに、出てゆく振りをしてみせているだけかもしれない。あるいは仕返しのために、ないしはこれからもつづけて愛されたくて、さらには周囲に張りめぐらされていると感じた倦怠と無関心の網をばっさり断ち切ってよい思い出を残したいがために、永遠に――永遠にだ!――出ていってしまい、相手の心に衝撃を与えようと望むのかもしれない。

この語り手、駆け引きとかスゴイぢゃないっすか。絶対に自分には無理な真逆な恋愛なんです。
上の文、言えてるところもあるんですが、それは復讐したいだけの事をされてる相手にしか発生しない感情ですし、自分を愛してくれて本当に大事にしてくれている相手には、決して打撃を与えようとは思わないと思います。(それか人によるの?)

それと、アルベルチーヌがいなければヴェネチィア旅行が出来るのにと思っていた語り手。それも自分のエゴの為に、アルベルチーヌを監視したいが為の断念なんですが(-_-;)、それにしても今ではヴェネチィアへの欲望が、なんと遠くに去ってしまったことか!と書かれた箇所があり、実現可能となると熱がさめるのは、恋愛と同じなんだろうか、なんてことも思いました。
次回へ続きます。



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Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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