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ジョルジュ・サンド『棄子のフランソワ』 2005.3.24

ブコウスキーを数冊読み、『つめたく冷えた月』(今日は見事な満月 ! 25日に書いてますので(^^;)) や『プリシラ』を観た後に読んだこの小説は、見事に解毒剤の役割を果たしてくれたようです。(笑)
小川のせせらぎのような、綺麗に澄んだ泉のような小説であります。

復刊ドットコムコメントなどを見てもわかる通り、絶版でなかなか手に入らないみたいっす。う~なんでだ・・・
この貴重な本の角川文庫 長塚隆二訳のコピーを、大変お世話になっている、本好きの同士とも思える友人から送っていただきました。感謝 !

プルーストの『失われた時を求めて』のなかで、重大な役割を果たすと言うこの小説。
これへの言及に関しては忘れちゃってるのですが (^^;)、特に後半のノスタルジックな感じは、プルーストへの影響は強いでしょう。

コレ↓観たいなあ。キャストもすごいし。



<あとがき>の次の文章は、まさに私の読了後の感想そのものでした。

 もちろん「棄子のフランソワ」をはじめサンドの田園小説には、バルザックの雄大さも、現代作家風の巧みな心理分析もなく、とくに二十世紀作家の描く複雑な人間心理の葛藤になれた目には飽き足りないところがあるかも知れない。だがしかし、われわれの前に素朴な農民の姿を開陳し、できるだけ農民の言葉でそれを説明しようというサンドの希望のままに、単純なもの、単純な農民の美しさをこの中に見出せればそれで充分ではなかろうか。

善玉悪玉がはっきりしていて、ある意味実に単純で素朴なのです。
それなのに、不思議と心に残る、印象深い小説なんですよ。ほんとに。
結末にはエーーッ ! ? と思ってしまったりもしたんですが・・・

この少年フランソワの境遇や性質は、ル・クレジオの『モンド』という小説があるんですが、その映画をちょびっと思い出しました。原作は読んでないっす。(^^;)

訳者の長塚隆二さんは、右手右足を失うという不幸に会い、そんな苦労の中、奥さん等に支えられて漸く訳を終えられたそうです。
その意味でも、絶版にしてしまうのは許されない気がします。
そんな訳で、<あとがき>で多少照れくさそうにしていながらも、

 妻 葉子に捧ぐ

と、奥さんに捧げられてたりします。

しかし、困った事には、また『失われた時を求めて』が読みたくなってしまうではないですか !

ジョルジュ・サンド

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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
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