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谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のをんな』その4 2009.3.20

ラストまで読んで、しみじみ、えがったなあ、と思える読書でした。
3人と1匹の人間模様が、ほんと見事!
猫ってほんと不思議な生きものです。
ちと軽いネタバレになりますが・・・


元の奥さんの所で暮すことになった猫の、次の箇所なんて良いじゃああーりませんかっっ!

「ええ、もうええがな、分かつてるがな。さ、此處へ来て寝なさい寝なさい。」
と座布団の上へ抱いて来てやつて、大急ぎであかりを消して、やつと彼女は自分の寝床へ這入つたのであつたが、それから一分とたたないうちに、忽ちすうツと枕の近くにあの日向臭い匂がして来て、掛け布団をもくもく持ち上げながら、天鵞絨のやうな柔かい毛の物體が這入つて来た。と、ぐいぐい頭からもぐり込んで、脚の方へ降りて行つて、裾のあたりを暫くの間うろうろしてから、又上の方へ上つて来て、寝間着のふところへ首を入れたなり動かないやうになつてしまつたが、やがてさも氣持の好ささうな、非常に大きな音を立てて咽喉をゴロゴロ鳴らし始めた。
 さう云へば以前、庄造の中でこんな工合にゴロゴロ云ふのを、いつも隣で聞かされながら云ひ知れぬ嫉妬を覺えたものだが、今夜は特別にそのゴロゴロが大きな聲に聞えるのは、よつぽど上機嫌なのであらうか、それとも自分の寝床の中だと、かう云ふ風にひびくのであらうか。彼女はリリーの冷めたく濡れた鼻のあたまと、へんにぷよぷよした蹠 (あしのうら) の肉とを胸の上に感じると、全く初めての出来事なので、奇妙のやうな、嬉しいやうな心地がして、眞つ暗な中で手さぐりしながら頸のあたりを撫でてやつた。


日向臭い匂いとか、よくわかるにゃー。なんともいえにゃい匂いが好きでした。
今は動物の毛アレルギーだから、日向臭い匂いがするほどには近づけにゃいです (´;ω;`)



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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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