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ドストエフスキー『未成年』その9 2009.4.14

前回予告した通り、無神論についてのマカール・イワーノヴィチのセリフを引用します。だいぶ長いです。ってか、どこで切っていいんだか~~

無神論者というものにわしはまだ一度も出会ったことがないのだよ、わしが出会ったのはせかせかと空まわりしてる人間ばかりで――これももっとうまく言わにゃならんのでしょうがな。そりゃいろんな人々だよ、一口には言えんほどだが。えらい人もいれば、くだらん人もいるし、ばかもいれば、学者もいる、どん底の階級から出た者もいる、それがみんなせかせかと空まわりばかりしているのだよ。それというのも、本といううまいものを腹いっぱい食べて、年がら年じゅうああでもない、こうでもないと講釈ばかりしているが、そのくせ疑ってばかりいて、なにひとつ解決できないからだよ。中には店をひろげすぎてしまって、どれが自分なのかわからなくなってしまったのもいるし、また石よりもかたいみたいなことを言って、そのくせ心の中では甘い夢を見ているようなのもいる。そうかと思うと心にうるおいというものがまるでなく、考えも上っつらだけで、人を嘲笑してさえいればいい者もいる。またある者は本の中から花だけを選びだすが、それも自分の気に入った花だけで、というのも本人がせかせかしていて、ひとつの定見というものがないからだ。というわけで、また同じことを言うようだが、退屈なことが多すぎるよ。貧しい人間はないないづくしで、パンもなけりゃ、子供たちをまもってやるてだてもなく、やせ藁の上に寝てるようなしまつだが、それでも心は陽気で、軽い。罪つくりもすれば、乱暴もするが、それでも心は軽い。ところがえらい人はたらふく飲み食いして、金貨の山にとりまかれているが、それでも心の中には退屈があるばかりだ。

引用文ってのは、自分でも読み返すのが大変でして(^^;)、やっぱ紙で読むのより読み難いっすよね。
しかし上の文は、結構耳が痛い方もおられると思うんです。自分も含めて。是非是非読んでみてくださいませ。
次のヴェルシーロフのセリフもわかるなー。鋭いっす。

高度の知識人というものは、高い思想を追求しているうちに、ややもすると現実からすっかり遊離してしまって、滑稽で、気まぐれで、冷淡になってしまうことがある。しかも遠慮なく言うと――ばかになってしまう、それも実際生活においてばかりでなく、しまいには自分の理論においてさえばかになってしまうんだよ。

多分次回で最終回です。

 

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
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