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ドストエフスキー『作家の日記』1巻 その4 2009.4.25

今こういう作家っているんだろうか、て思ってしまった箇所を引用です。しかしどこで切ったら良いのか…長いです。

さまざまなタイプを書き分けて文学の世界である種の領域 (つまり、商人とか、百姓とかの生活を描き出すこと) を自分の専門分野と定めている現代の「作家・芸術家」は、一生涯たいてい鉛筆とノートを手にして歩きまわり、他人の話に聞き耳を立てては特徴のある言葉をいちいちノートに書きつけることにしている。それで結局、何百という数にのぼる特異な言葉を集めることになる。やがて小説を書くことになり作品の中で商人なり聖職者なりが口をききはじめることになるというわけである。読者は大笑いをしてこれを褒めそやす。なにしろどの言葉も実際に聞いたものを書き取ったわけであるから、これこそ本物のように思われるのだが、その実ただの嘘よりももっと始末が悪いことになる。と言うのは作品の中の商人なり兵隊なりはエッセンスだけで話をしている。つまりどんな商人でも兵隊でも実際には決してそんな話し方はしないからにほかならない。早い話が、彼が耳にして書きとめておいたような言葉が口に出されるのは、実際には、当人がフレーズを十もしゃべったあとで十一回目にやっとといったところである。この十一番目に口に出されるちょっとした言葉はなるほど特徴的で不体裁なものではあるが、その前の十の言葉は誰でも口にするようなもので、別に変わったものではない。ところがタイプを描き分けるのがお得意の芸術家の手にかかると、彼は書きとめられた台本どおりに、典型的な言葉でのべつ幕なしにしゃべりまくることになり、――結局は嘘になってしまう。描き出される典型はまるで教科書にでも書かれているような話し方をする。

「大部分は看板描きの、ペンキ屋仕事である」と書かれてますが、こういう努力さえ今してるんだろうか、と思ってしまう訳です。
だいたい目が自分にしか向いてなくないでしょうか。私小説はもういいよ!ってな現代な気がします。



ドストエフスキー 作家の日記

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
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