スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

清水正『手塚治虫版『罪と罰』を読む』その3 2009.7.9

清水さんの素晴らしい所は、実に客観的な見方が出来る点です。
アリョーナ婆さんみたいな、ほとんど顧みられないけど考えてみりゃあ大変気の毒な脇役にまでスポットをあてているんです。
彼女が金貸しばーさんになるに至るまでの彼女の人生はどんなものだったのだろう、と考え巡らすことが出来る点が素晴らしいんです。
また、リザヴェータに関しても謎がいっぱいでして、ドストエフスキーが書いていない部分の謎って、すんごい多いんだ、と気付かされます。
以下引用です。

ラスコーリニコフは老婆アリョーナ・イワーノヴナに対して、愛のまなざしも向けることは微塵もなかった。アリョーナ・イワーノヴナにはアリョーナ・イワーノヴナの人生があり喜怒哀楽があったはずだが、そういったことに対してラスコーリニコフは何の想像力も働かせることはなかった。ついでに殺してしまったリザヴェータに関しても同じである。 ―中略― 作者がその子どもたちに関して何ら具体的に書いていないにせよ、彼女に子どもがいたことは事実である。ラスコーリニコフはリザヴェータを殺した。リザヴェータの子どもたちにとってラスコーリニコフは鬼畜でしかあるまい。―中略― こんな男が、こんな殺人者がルージンを卑劣漢と言って非難している。このことを読者は決して忘れてはいけない。

こういう見方というのは、普段から大切なものだと私は思うんです。
一方的な視点でしか語られないマスコミなどにコロッと騙される人が多いのは、多方面から、客観的に物事を見るという事が出来ていないからではないかと思うんです。
入ってくる言葉や映像等を表面的に、ろくに考えもせずに受け入れるだけじゃ、簡単に間違った方向に流れていってしまうと思うんです。

*清水さんが、このブログを紹介してくださいました!こちらです。ありがとうございます。<(_ _)>
清水さんの著書の感想こちらからどうぞ。最近のは、まだリンク貼れてないんですが。時間のある時に貼っておきます。
ドストエフスキー関連はこちらです。



クリックよろぴくー。
人気ブログランキングへ

スポンサーサイト

テーマ : エッセイ/随筆
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

来訪者数:

現在の閲覧者数:

検索フォーム
プロフィール

吉乃黄櫻

Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

メインブログ黄櫻御殿
映画の部屋も( `・∀・´)ノヨロシク

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR

アフィリエイト・SEO対策


国内格安航空券サイトe航空券.com


FC2ブログランキング


[PR]アクセスカウンター
[PR]東京 税理士

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。