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清水正『手塚治虫版『罪と罰』を読む』その4 2009.7.12

実におもしろいと思った箇所を。
同じ本を読んで印象に残る箇所、重点をおきたい箇所は人それぞれですが、にゃるほど手塚治虫はそこですか。
かな~~り短い漫画化ですから、とんでもなく重要なところまで省略しちゃってる訳ですが、そんな中これだけの頁をさいているのですから、そうなのでしょう。
以下引用です。

原作『罪と罰』を読んだ者の多くは、ラスコーリニコフの非凡人の思想や、その犯罪に関心を持つ。若い時に『罪と罰』を読んで、マルメラードフの通夜の場面に多大の興味と関心を寄せた者は少ないだろう。日本の小説家や文芸評論家にしても、ドストエフスキーの文学を観念的、思想的に深刻に受け止め、人物たちと議論するようなかたちでエッセイを書く者が大半であって、通夜の場面のドンチャン騒ぎなどに、敢えて言及する者などはいなかった。手塚治虫が『罪と罰』を漫画化するにあたって、ルージンとラスコーリニコフ一家の会食の場面や、マルメラードフの通夜の場面に多くの頁を費やしたことは注目に値する。ドストエフスキーの文学を深刻に受け止めてきた小説家や批評家が見落としてしまった、ドストエフスキー文学における <笑い> の側面を手塚治虫は漫画化によって鋭くクローズアップして見せたとも言えようか。

まあ、もしかしたら、自分やお友達を登場させるのにちょうど良い場面だったからかもしれないとも思うんですが。
ちなみに手塚版『罪と罰』のあとがきに、以下のように書かれています。

 ソーニャの家でのランチキ騒ぎに招かれるアパートの住人たちは、福井英一、馬場のぼる、山根一二三、それにぼくなど、当時 (昭和三十年以前) の児童漫画家メンバーの特別出演です。みんな、よく新宿や池袋、大塚あたりで飲んだくれていたものです。なつかしい仲間です。

多分、次回で最終回です。



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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
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